飼い猫を誤って殺処分 札幌市

飼い猫を誤って殺処分 札幌市

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子猫kitten

わたくし、猫飼い歴10年でして今では自他ともに認めるネコキチなおっさんです。今朝、ニュースをチェックしていたら動物管理センターに収容された飼い猫を誤って処分してしまったというなんとも痛ましい出来事が札幌で起きたことを知りました。

札幌市が発表したプレスリリース(PDFファイル)で事の経緯を知り、ペンじゃなくてキーボードをカタカタしている次第です。

[box type=”shadow” ]⑴ 平成 25 年5月 31 日金曜日午前 11 時頃 警察署から体長 15 ㎝~20 ㎝の猫がいるので、引き取りをお願いしたいとの依頼がセン ター本所事務所(西区八軒9条東5丁目 1-31)に電話であった。

このとき、大きさの申告から子猫と判断し、「預かりリスト」※を作成しなかった。

※ 届出人情報と猫の特徴を記載するもので、不明猫の問い合わせが入った場合には、 このリストと照合して該当の猫がいないか確認している。子猫については、野外にい る猫の出産がほとんどで、飼い主の引き取りを前提としていないため、預かりリスト は作成していない。 [/box]

「子猫については、野外にい る猫の出産がほとんどで、飼い主の引き取りを前提としていない」ということは子猫はもれなく全て殺処分されるということ?つまり「預かりリスト」を作成するかしないかが命の分かれ道ということですね。

センター収容動物情報には収容した「飼い主不明の子ねこ」については、福移支所で健康管理を行い、譲渡が可能となった時点で、「譲渡可能ねこ情報」のページに情報を記載するとあるが「預かりリスト」が作成されなかった引き取りを前提としていない子猫も殺処分されない道があるということ?なんだか矛盾していないか?

[box type=”shadow” ]⑵ 同日 午後2時頃 捕獲3号車班が担当地区の警察署に出向き、対象の猫を運搬用ケージに移し、飼い主 不明の猫の引き取り願い書を預かり、センター福移支所(北区篠路町福移 156 番地)に 搬送。(収容時に子猫ではなく成猫であることが判明。) [/box]

引き取り依頼の電話から子猫と判断して「預かりリスト」を作成していなくても収容時に成猫と判明しても作成しなかったのはなぜ?

[box type=”shadow” ]⑶ 同日 午後3時頃 捕獲3号車がセンター福移支所に到着し、福移支所担当獣医師が対象の猫を確認。 ケージの扉を少し開け、猫を確認しようとしたところ、前足を出す、唸るなどの威嚇 行動が見られたことから、攻撃性があり保護収容は困難と判断※し、致死処分対象とし た。このとき、正面から首輪は確認出来なかった。

※ 飼い主不明の猫については、「札幌市動物管理センター収容動物等取扱要綱」に基づ き、通常であれば、支所に収容した翌開庁日を1日目として、閉庁日を除いた4日間 収容することとなっているが、同要綱第7条第2項の⑵の規定により、凶暴で職員が 触ることのできない個体は、収容期間に関らず致死処分することができるとしている。[/box]

凶暴と判断されれば即処分という規定があるんですね。人間慣れしていない=野良猫という判断なんでしょうけど、それだけ怯えて怖がっているからでしょうよ。知らない場所、人間に囲まれて平常心をたもっている猫ってそうそういないと思うよ。狂犬病にかかって凶暴になっているから即処分はまだ理解できるけど半世紀以上確認されていない日本ではまず有り得ないよね。

[box type=”shadow” ]⑷ 同日 午後3時 40 分頃 猫用の炭酸ガス処分機にて、致死処分を実施した。 [/box]

[box type=”shadow” ]⑸ 同日 午後3時 50 分頃 担当獣医師が死体を確認したところ、青い首輪を付けていることに気付き、センター 指導係長に電話連絡し、概要を報告した。 [/box]

[box type=”shadow” ]⑹ 同日 午後4時 30 分頃 飼い主様より、センター本所事務所に「飼っている猫が迷子になった」との連絡があ り、職員が預かりリストにて検索したが、該当するものが無く、届出が無い旨を回答し た(警察署からの申告で子猫と判断し、⑴のとおり預かりリストを作成していなかった ため)。[/box]

[box type=”shadow” ]⑺ 同日 午後4時 40 分頃 担当獣医師から指導係長宛に首輪を付けた猫を処分したことに関する経過報告書を電 子メールにて送付した。 指導係長が迷い猫の情報と支所から連絡のあった青い首輪の猫の情報が合致すること に気付き、飼い主様にお探しの猫と思われる猫を支所で致死処分したことをお知らせし た。 [/box]

処分室に運ばれる1匹、1匹の犬猫のことを「本当は飼い主が探しているのかも」なんて考えていたら、やっていけないということは理解できる。流れ作業的に淡々と業務をこなして「慣れ」ないといけないんだろうと思います。

だからこそ殺処分の分かれ道である「首輪」の確認は徹底しなければいけないのに「慣れ」ていたため怠ったのはとても残念です。

札幌市では今後の再発予防策として

[box type=”shadow” ]⑴ 警察署からの引き取り依頼の際には、例外なく預かりリストを作成する。

⑵ センター福移支所に搬入された飼い主不明の猫については、担当獣医師のほか、搬入 した職員もその場に立ち会い、複数人で猫の特徴を添付の書類と照合し、確認する。

⑶ 引き取った飼い主不明の猫については、収容時に攻撃的な行動が見られる個体でも、 経過観察を行ったうえ、処分の必要性について判断する。

⑷ 飼い主不明の猫の処分については、担当獣医師のみの判断では無く、事前にセンター 所長までの決裁を経た後に実施する。 [/box]

としていますが、次々と収容される犬猫の数に対してすぐに施設能力の限界が来るのでは?

犬猫の飼い主にはマイクロチップ埋め込みの義務化、捨てたら厳罰化という法体制を確立してから、街中の野良犬猫をしらみつぶしに捕獲して一斉に避妊手術するか、一斉処分しないと毎年数十万の犬猫が処分されるというサイクルを絶対に断ち切ることはできないよね。

札幌の話じゃないけど、旅行に行くからとセンターに猫を持ち込んだ家族がいたり(youtubeで見れるよ)、ある女流作家は飼い猫が産んだ子猫を崖下に投げ込んで殺しているというエッセイを発表したこともあったけど、つくづく人間とは業が深い生き物だね。

今回の出来事はヤフーでトップ表示されたし、多くの人の意識に刻み込まれたと思う。この痛ましい出来事が一つの意識の変化につながることを祈って。合掌。

[highlight]関連URL[/highlight]

ペット(動物管理センター) – Sapporo – 札幌市

飼い主のいる猫の致死処分事案について

ウィキペディア「殺処分」

[box type=”shadow” ]札幌市は3日、動物管理センターが警察署から引き取った猫1匹を、飼い主がいるのに誤って殺処分したと発表した。センターの獣医師が処分後に首輪がついているのに気が付いた。飼い主には既に謝罪したという。

市によると、市内の警察署から5月31日に引き取った際、用意したケージが小型で外から首輪が確認できなかったほか、警察から首輪が付いていると引き継ぎを受けた職員が獣医師への書類に記載し忘れた。

さらに、獣医師がケージを開けると猫が威嚇したため、攻撃性があり保護は難しいと判断、殺処分した。死骸を確認して青い首輪をつけていることに気付いたという。処分の直後、中央区の女性からセンターに「飼い猫が迷子になった」と連絡があり、猫の特徴が処分した猫と一致した。

「飼い猫を誤って殺処分 札幌市」MSN産経ニュース2013.6.3 19:00[/box]

photo credit: -Meesho- via photopin cc